26日の午前8時半過ぎ、カツオの町・中土佐町に旬の味が運ばれてきました。
鍛治屋明香リポーター:
「久礼大正町市場では、この時季しか味わえないメジカの新子を楽しみたいと、多くの人が訪れています。4つ小屋があって、それぞれの店舗でメジカの新子を求める多くの行列ができています」
メジカの新子とは「マルソウダ」というカツオの仲間の生後1年未満の幼魚です。8月、9月のこの時季しか取れず「朝釣った新子は昼までに食べろ」と言われるほど鮮度が落ちやすい魚です。
朝釣ったばかりのピッチピチを味わえるのが久礼大正町市場で、2023年から始まったメジカ横丁。この時期だけお目見えする小屋で、漁師の「おかみさん」がさばいてくれます。高知名産のかんきつ・「ブシュカン」の皮をたっぷりすりおろし果汁としょうゆをかけて食べるのが定番。
幸進丸・又川二三江さん:
「おいしいですよ。昔から久礼のおばちゃんも言う。これ(メジカの新子)を食べたら生き返るぞねって。私らも最初食べた時の感動はすごい。こんな食べ方があったがやね、こんな食べ方誰が始めたろねっていう私の一番最初に食べた感想です。ずっと食べよったおばちゃんでもやっぱり夏やね、これを食べんとね元気が出る言うもん」
おかみさんが太鼓判を押す、その味は。
鍛治屋アナウンサー:
「ブシュカンの爽やかさ、酸味、プリっプリで身がみずみずしくて新鮮。甘い。夏にこれ食べると元気出ますね」
港町で食べる新鮮な旬の味覚。県外観光客も絶賛です。
大阪からの観光客:
「他の魚と比べようがない歯ごたえやうまみ。特にかんきつ類との相性が抜群」
大阪からの観光客:
「普段あんまり魚食べないんですけど、魚あんまり好きじゃなくて。けどめちゃくちゃ食べやすいです。お酒欲しくなります」
2025年は大漁ということで、一日に一店舗当たり200匹から300匹をさばいているそうです。ほかにも…
鍛治屋アナウンサー:
「活メジカと書いてますね。でも店舗は見当たらないです。何をされているんですか?」
地元の漁師:
「メジカを売ってます」
なんと、船のいけすで生きたメジカの新子を売っているのです。
活メジカを販売している皐丸・池田学 船長:
「鮮度抜群ですね。今釣ったことになるので最高だと思います。居酒屋さんらも、晩食べられるからありがたいって言ってくれます」
買ったメジカは近くの道の駅なかとさの中にある「いか船頭」で300円でさばいてもらえます。海の町でしか味わえない、とれたてぴちぴちを味わってみてはいかがでしょうか。