プールの老朽化や熱中症対策などから、学校の水泳授業を民間施設で実施する動きが全国で広がっています。
民間のスイミングスクールへの移行を検討する鳥取市でも本格導入を前に、検証が進められています。
児童たちがバタ足の練習をするのは、鳥取市福部町の民間のスイミングスクール「福部ほっとスイミングプール」です。
鳥取市では、学校の水泳授業を民間のスイミングスクールに一部移行することを検討していて、2025年度は3つの学校をモデル校に指定し、8月25日から本格移行に向けた検証事業を始めました。
水泳授業の民間への移行は全国的な動きで、老朽化したプールの改修費の捻出が難しいこと、熱中症リスクの高まりや教員の負担増加などが背景にあります。
民間の屋内プールであれば、季節や天候に左右されず年間を通して利用でき、外部のインストラクターが実技指導することで教員の負担軽減にもつながります。
児童:
楽しかったです。学校の水泳学習でここに来るのは初めてだけど、安全にできて良かった。
鳥取市立プール施設のあり方に関する検討委員会・松村一善委員長:
民間の屋内のプールを利用すると、天候を気にせず計画的に授業を行うことができることが最大のメリット。
一方で移動の負担などの課題もあり、市教委は検証事業でメリットとデメリットを洗い出し、2025年度末に基本方針を定めることにしています。