イタイイタイ病の患者として認定すべきかどうかを検討する富山県の審査会が開かれ、新たに「要観察者」に判定された人はいませんでした。

この審査会は県がイタイイタイ病の患者を認定するにあたって専門医がカドミウム中毒による健康被害を受けているかを審査するもので、今年はカドミウムに汚染されていた神通川流域の住民のうち昨年度に精密検診を受けた55人の検診結果を検討しました。

その結果55人の中に認定条件を満たす人はいないとして「新たな要観察者はいない」と判定しました。

イタイイタイ病の要観察者の判定はおととし以来、また、患者認定は2022年以降出されていません。

イタイイタイ病の認定患者はこれまでに201人、要観察者は345人となっていますが、去年8月と今年3月にそれぞれ唯一の生存者が死亡しています。

富山テレビ
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