クマの出没が相次いでいる北海道北部の初山別村の中学校近くで8月23日、またクマが目撃されました。中学校の敷地内にいたクマにハンターが発砲しましたが、クマはそのまま森に立ち去りました。警察が発砲が適正だったか調べています。
8月23日午前10時30分ごろ、初山別村初山別の初山別中学校の南側の田んぼでクマが目撃されました。
クマの体長は1.5メートルでした。
警察官と初山別村役場職員とハンターが出動。クマは中学校の東側から北側に向かった後、中学校の敷地内に入りました。
その後、中学校の敷地内を歩いていたクマにハンターが1回、発砲。弾はクマの左足から左でん部付近に当たりました。
銃弾を受けたクマは、そのまま北の山に立ち去ったということです。
ケガをした人はいません。
警察によりますと、当時、猟銃を持ったハンターは2人現場にいて、別々の場所で対応していました。
発砲したハンターは男性で、当時、警察官は隣にいませんでした。役場職員が近くにいたかは分かっていません。
警察は「ハンターに発砲の指示はしていない」としています。
警察はハンターの発砲が適正だったか調べています。
初山別中学校周辺では、23日午前9時ごろにも中学校の北側にある神社の敷地でクマが目撃されました。
2学期の始業式だった8月20日にも約1.5メートルのクマ、翌21日夕方にも学校のすぐそばに居座る約1.3メートルのクマが目撃されています。
相次ぐ目撃を受け、中学校は保護者に車での送り迎えを要請し、週明けには電気柵を設置する予定でした。