夏の甲子園でベスト4に進出した県立岐阜商業高校の選手たちが、8月22日、学校に“凱旋”しました。岐阜県内では健闘を称えるセールも各地で行われ、喜びを分かち合っています。

■一番輝いた“熱い夏” 県岐商ナイン岐阜に“凱旋”
8月22日午後、岐阜市の県立岐阜商業には、甲子園を戦い抜いた選手たちの帰りを待つ保護者や生徒ら、およそ300人の姿がありました。
横山温大選手の母:
「注目されて、色々緊張やプレッシャーもあったと思うんですけど、よくみんなの期待に応えてくれたなと思います」
坂口路歩選手の父:
「長くてアツい夏、最高だった」
そして午後2時25分、選手たちを乗せたバスが到着しました。

応援団の岩田団長:
「私たちの夢を叶えてくれて、本当にありがとうございます。優勝はできなかったですが、県岐商の野球部が一番か輝いていて、一番かっこよかったです。本当にありがとうございました」
河崎広貴キャプテン:
「皆さんの応援が選手の力になりました。ベスト4という結果は、前にいるメンバーだけではなく、県岐商全員でつかみ取ったものだと思っています」

横山温大選手:
「久しぶりにこの景色を見て、懐かしいなという感じです。岐阜県が1番良い場所だなって改めて思いました」
■すでに「赤字確定」!?『感動ありがとうセール』も
16年ぶりのベスト4に輝いた県岐商の活躍を称え、岐阜市にあるドン・キホーテでは、22日から24日までの3日間、『県岐阜商 感動ありがとうセール』を開催しています。

MEGAドン・キホーテUNY岐阜店の担当者:
「県立岐阜商業高校の卒業生です。球児が頑張ってくれているので、自分も何か恩返しをしようと。ざっと70種類くらいはお安くさせていただくことができました」
10個入りの卵は普段258円で販売されていますが、今回は6割引きの特別価格で販売されます。

MEGAドン・キホーテUNY岐阜店の担当者:
「卵は100円でやらせてもらったり。経営は度外視で、今回はやらせていただきます。赤字覚悟というよりも、赤字の商品がいっぱいあります、正直」
卵のほかにも、マヨネーズや牛肉の小間切れなど、およそ70品がおよそ半額の値引きでセールがおこなわれています。
関市にある倉知温泉「マーゴの湯」では急遽、「感動をありがとう!ワンコインデー」を開催しています。平日大人800円の料金が、22日は500円、子供は何と50円です。

しかし前日には、館内に貼っていたある案内を泣く泣く剥がしたそうです。
マーゴの湯の副店長:
「もし優勝したら、8月24日日曜日に入浴された方に、入浴無料の招待券をプレゼントしようと企画していました」
残念ながら優勝とはなりませんでしたが、訪れたお客さんは…。
客:
「県岐商が勝って安くなったので、喜んで来ました」
別の客:
「よくやったなと思って。選手たちが一生懸命やったので、それが一番かなと」
■選手の顔をイメージした「メロンパン」も
県岐商のすぐ近くにある「つくしぱん」では21日、オリジナルのパンの製作に取り掛かりました。

つくしぱんの林由佳さん:
「勢いで決めたので、思い出した分を全部描いた感じです」
にっこり笑ったり、きりっとした表情が描かれたパンには、帽子に「G」の文字が入っています。
林さん:
「岐商ナインの顔の表情を描けたらなと思っていました」
選手の顔をイメージしたというメロンパンです。

林さん:
「小鎗選手が合間に来てくれていて、彼の笑顔とは裏腹のプレーに興奮してしまって。小鎗選手のファンですね」
もし選手たちがお店に来てくれたら、どうするのでしょうか?
林さん:
「『このパンの顔は○○選手のイメージで作ったよ』って渡せたらなと思います」
他にも、バットに「GIFUSHO」と書かれたウィンナーパンと、2種類の限定パンを販売します。

購入した人:
「感動をたくさんもらったので、パンを食べて私も頑張ろうかなという思いがあって、買いに来ました」
県岐商野球部のマネージャー:
「県岐商です。マネージャーをやっています。地域の方も応援してくれていたんだなと分かって、すごくうれしい気持ちです。(メロンパンの顔は)すごくかわいいです」
全国から注目を集めた県岐商フィーバーは、岐阜の街に広がっています。