愛媛県東温市の医療法人が運営する2つのグループホームで、資格がない複数の介護職員が利用者の胃にチューブを挿入して栄養剤を送っていたことが分かり、22日に発表されました。市は2つの施設を、9月から新しい利用者の受入れを半年から1年間停止する処分にしました。

市から行政処分を受けたのは、東温市田窪にある2つのグループホーム「つじい」と「はあと」。両方とも東温市の医療法人「辻井循環器科内科」が運営していて、認知症の利用者らが職員の介護を受けながら共同生活しています。

東温市によりますと、「グループホームつじい」は去年までの2年間、資格がない複数の介護職員が3人の利用者に対し計2569回、胃にチューブを挿入して栄養剤を送っていたとしています。「グループホームはあと」でも同じ期間、資格がない介護職員が2人の利用者に対し計729回、同じ行為をしていたとしています。

この行為は東温市へ今年1月に情報提供があり判明。市は「管理者や理事長が問題を把握しながら必要な是正措置をとらなかった」として、人格尊重義務違反にあたると判断しました。

「グループホームつじい」は、過去にも不適切な身体拘束で行政命令を受けていたことを踏まえ、新しい利用者の受け入れを、9月から1年間停止する処分にしました。「グループホームはあと」も9月から半年間、同じ処分にしています。

運営する医療法人は「知識と認識不足が原因。コンプライアンス研修など再発防止策を徹底する」としています。

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テレビ愛媛
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