お盆は明けましたが厳しい暑さが続いていますよね。
汗だくで歩いたあとに電車やバスに入るとひんやりして気持ちいいと思うことも多いですが、そんな中、電車の冷房についてSNSで議論が巻き起こっています。
22日のテーマは「異例の猛暑続く…弱冷房車は必要?」ソレってどうなの?です。
22日の東京都心は5日連続で猛暑日となりました。
8月中旬以降では観測史上初めてとなる記録的な暑さが続いています。
そんな中、電車の弱冷房車の必要性に関する投稿が今、大きな注目を集めています。
「気温が40℃を超えるような日は、弱冷房車中止でよいと思う」というコメントとともに「本体の温度が上昇したためカメラを終了します」と表示された画像を投稿。
すると、この投稿870万回以上閲覧されましてコメント欄では「酷暑の中、弱冷房車は必要なのか」という議論が巻き起こっているそうなんです。
投稿者の男性に当時の状況を聞きました。
投稿者・Ichikawa Tamotsuさん:
東京都青梅市も40℃を超えるような、すごく暑いとニュースになったようなとき。電車に乗ったら車内がムシッとした感じで。ドアのところを見たら弱冷房車のステッカーが貼ってあった。こんな暑い日に弱冷房車は必要?と思い投稿した。写真は弱冷房車のステッカーを撮影したとき、スマホも暑さでカメラがフリーズした。
そもそも、この弱冷房車は1984年に大阪や京都などを通る京阪電鉄が導入したのが始まりとされているんです。
その後、首都圏の電車にも普及し、JR東日本は1987年に東海道線などで導入。
東京メトロは銀座線と丸ノ内線を除く路線で1994年に弱冷房車を導入しました。
そのきっかけなんですが高齢者や女性は冷房が効きすぎると感じる傾向があるため、よりきめ細かなサービスを提供するためだということなんです。
気になるのは弱冷房車の冷房はどれくらい弱いのかという点です。
鉄道会社によって異なるわけですが、東京メトロの一般車両は26度。
弱冷房車は28度となっています。
この議論、街の人はどう思っているのでしょうか。
「僕はいらないかな、意図的に避けてるんで。めちゃくちゃ暑がりなので、個人的には階段上がって目の前だったらちょっとイラッとしちゃう。冷房苦手な人いると思うんですけど、着てくれたらと思う。何か羽織るなりして」「電車で『やった涼しい』と思ったら弱冷房車で、あまり涼しくないな。なんであるんだろう」「冷房効いてても『弱なのか』と思ってあまり涼しく感じなくなる気がします」という声が聞かれる一方で、「必要だと思う。私の妻が冷房苦手。妻と一緒のときは『弱冷房車』と書いてあったらそっちに行きたがる。(暑いのに)カーディガン持って出かける。そういう人たちをどれだけ和らげてあげられるか、苦痛を。そういう配慮としてはあってもいいかな」「やっぱり寒い人とか必ずいると思うので、そういうニーズのためにあったほうがいい。暑がりとか電車で涼みたいという人は弱冷房車よりもメインのところに行ってもらえれば」「弱冷房車のほうが私はいいです。あんなに冷房キンキンに冷やさなくても。いろいろと自分で涼しくする方法があると思うので」などと、弱冷房車は必要だという声も多く聞かれました。
弱冷房車に関してさまざまな意見がある中で、東京メトロの担当者は「イット!」の取材に「体感温度には個人差がありますので、すべてのお客様に満足いただける空調操作は大変難しいと感じております。乗務員がその日の外気温度・車内温度・湿度、混雑状況などを加味して空調を使用し、できる限り快適な車内空間の提供に努めさせていただいております」と話してくれました。
異例の暑さが続く中でも、多くの人が快適に過ごせるよう努力してくれているようです。