田久保眞紀 市長の学歴詐称問題に揺れる静岡県伊東市では市長に辞職を求める署名活動が行われていて、8月22日までにその数は5000人を超えました。
伊東市・田久保眞紀 市長:
(Q.市民と語る会が中止になったが市民と語る機会を設けるつもりは?)おはようございます
午前10時過ぎ。
問いかけに応じることなく登庁した伊東市の田久保市長。
田久保市長の学歴詐称問題をめぐっては市民の有志が辞職を求める署名活動を行っていて、その数は22日までに5000人を超えました。
地方自治法の規定により無投票の場合を除いて市長の就任から1年は解職請求ができないため法的な拘束力はありませんが、8月27日には田久保市長に直接思いを伝える考えです。
元市議会議員・浜田修一郎さん:
誠実な心を持って市政に取り組んでくれれば何も誰も文句はないが、いくらなんでもこれはひどいという声。これが100%
こうした市民の不信感を招いているのは、田久保市長の度重なる言行不一致です。
いまだ多くの謎が残る正副議長に見せたという疑惑の“卒業証書”。
伊東市・田久保眞紀 市長(6月26日):
以前(正副議長に)見せた卒業アルバムや“卒業証書”。そういった形になるが、とりあえず手元にあるものはそういう風に(公開)していこうかなと思う
ただ、現在に至るまで公開されることはなく、その理由についても当初は…。
伊東市・田久保眞紀 市長(7月7日):
“卒業証書”については卒業アルバムと在籍期間証明書、私の上申書とともに静岡地検に提出することにした
福島正洋 弁護士(7月7日):
これ(“卒業証書”)は絶対に出さないと私が突っ張っても良かったが、それよりはすべて正々堂々と検察官に提出して司法の判断に委ねるのが良いのではないかと。私の目から見て今のところあれが偽物とは思っていない
検察に上申するとしていましたが、この宣言もまた果たされることはありませんでした。
伊東市・田久保眞紀 市長(7月31日):
(検察への上申は)総合的に検討しなければならず、今ここで答えることは差し控えたい
そもそもでいえば検察への上申後、速やかに辞職する考えを示していた田久保市長。
伊東市・田久保眞紀 市長(7月7日):
一度きちんと辞任をして自分の進退を決めたあと、改めて市民の判断を仰ぐため再度市長選に立候補したい
有権者に対して固く誓ったはずの自身の進退に関わる重大な約束をも反故にしました。
伊東市・田久保眞紀 市長(7月31日):
(Q.取り組みを継続するため辞職しない?)そのように理解してもらって結構
また、“卒業証書”とされる資料を正副議長に見せた際の録音データについても…。
伊東市・田久保眞紀 市長(8月15日):
必要であれば公開する準備はあるので週末に相談したい
ところがそのわずか4日後には。
伊東市・田久保眞紀 市長(8月19日):
公開は差し控えた方が良いのかなというところで百条委員会の報告を待ちたいと思う。以上でございます
田久保市長の言動に多くの人が戸惑い、混乱が続く伊東市。
その出口はいまだまったく見えていません。