名古屋市中川区の「KANIEベーカリー」は、有名ホテルにも卸す高品質なパンを、工場直売ならではのお得な価格で販売しています。2024年のリニューアルを機に、開放的な店内と豊富な品ぞろえが評判を呼び、さらに人気に。パンは冷凍保存しやすいように個別包装されており、日持ちや使い勝手にも配慮された、工夫と魅力のあるベーカリーです。

■“見える工房”で信頼と味を届ける…KANIEベーカリーの魅力とは
名古屋市中川区にある「KANIEベーカリー」は、東海地方の有名ホテルをはじめ、全国へ1日およそ3万個のパンを出荷しているパン工場の直売所です。

客:
「すごくおいしくて、この価格でホテルのパンが食べられるなら、とてもお得」
別の客:
「ホテル行かなくても、気軽に買えるのがいい」
ここでは、有名ホテルで出される高品質なパンがお得に購入することができます。
関西の高級ホテルで出されている「マーブルチョコロール」(5個入り290円)や、名古屋市内の有名ホテルで10年以上にわたって愛され続けている「ハイジパン」(5個入り250円)など、通常であればホテルでしか味わえない本格的な味が約100種類揃います。

さらに、人気の自家製コッペサンド「若鯱屋スパイスカレーの黒毛和牛コロッケ」(360円)など、地元企業とのコラボ商品など、できたて、はさみたての総菜パンも味わえます。

そんなKANIEベーカリーが、2024年に店舗をリニューアル。「窯の部屋」と呼ばれるパンの焼き上げスペースを全面ガラス張りにし、店内から職人たちがパンを焼く様子をリアルタイムで見ることができる“オープンキッチンスタイル”へ変わりました。
客:
「綺麗な所で作っていて、衛生的かな」
別の客:
「ガラス張りで次々と運ばれてくるし、いい香りがするので買っちゃいます」

KANIEベーカリーの代表:
「お客様に見ていただくことで安心感につながるし、職人たちにとっても“見られている”という意識が仕事の誇りややりがいにつながっています」

来店客は“製造のライブ感”を味わえ、職人たちは“やりがいアップ”と、双方にとってメリットのある仕掛けとなっています。
■冷凍してもおいしい秘密とは…素材と製法にこだわるKANIEベーカリー
製造の裏側を見せてもらうと、さらに細かなこだわりが浮かび上がります。使用している小麦粉は、地元の「蟹江製粉」がKANIEベーカリーのためだけに特別にブレンドしたもの。
カナダ産の最高級グレードの小麦の中心部分のみを抽出し、製粉後40日以内という鮮度の高い状態で仕入れています。通常の業務用パン工場ではなかなか使われない、グレードの高い小麦粉です。

生地を練り上げたら、切り分けて成形していきます。1日約3万個。大量生産を可能にする工場ながら、成形の工程では機械に頼らず、職人さんが一つ一つ手作業で丸めていきます。
「生地に負荷をかけず、ストレスを与えずに成形することで、風味や食感が格段に変わる。だから、ここは大切なポイント」とKANIEベーカリーの代表は話します。

成形された生地は、温度管理された機械の中で二次発酵され、パンの種類に応じて温度を変えながら、5台ある専用窯で焼き上げられます。焼き上がったパンは冷まされたのち、包装・袋詰めへと進みますが、その包装袋にもひと工夫が。
KANIEベーカリーの代表:
「パンを冷凍し食べる分だけ解凍するお客様が非常に多くて。そういったお客様向けに使用方法をお客様に分かりやすいかたちで」

袋には、冷凍保存に関するわかりやすいイラスト入りの説明が印刷されており、素材には特殊フィルムを使用。そのまま冷凍庫に入れて保存しても品質が落ちにくく、食べたい分だけ解凍すれば、焼きたてのような香ばしさとふんわり食感が楽しめます。
客:
「解凍したとき“ふかふか”なんです。それが好き」
別の客:
「冷凍して毎朝トーストして。美味しいです」

今や「冷凍してストックしておくのが当たり前」という利用者も多く、KANIEベーカリーのパンは、日々の食卓を支える存在として定着。KANIEベーカリーは、現代のニーズを取り入れ、パンの新たな価値を生み出し続けています。