おおい町の半島部で19日、かつて交通手段として使われていた「手こぎ舟」に挑戦するイベントが開かれました。
おおい町大島では道路が整備されていなかった昭和30年頃まで、対岸の町へと渡る交通手段として「手こぎ舟」が使われていました。
この文化を若い世代に伝えようと、住民でつくるグループが毎年、競漕大会を開催しています。
19日は大島小学校の児童らが参加し、学校近くの海で家族とペアになって手こぎ舟のレースに挑戦しました。
児童たちは「結構難しかった。力がいるし大変。昔の人は頑張っていたんだと思った」「なかなか前に進まない。昔の人はすごいと思った」と話していました。
大島伝統文化を継承する会では「手こぎ舟は、道路ができるまで大島地区で住民の足だった。子供と親、祖父母が一緒にこぐ姿が大事な伝承になっていく」としています。
児童は慣れないながらも一生懸命にこいで、昔の人の苦労を体感していました。
