男女4人が死亡するなど、熊本県内各地に甚大な被害をもたらした記録的な大雨から18日で1週間です。熊本市北区で車ごと川に流されたとみられる男性の安否はいまだ分かっておらず、男性の家族は「とにかく見つかってほしい」と話しています。
記録的大雨から1週間。熊本県内では、熊本市南区や八代市、上益城郡甲佐町で、
土砂崩れに巻き込まれるなどした50代から70代までの男女4人の死亡が確認されています。
【前田美沙希記者リポート】
「大雨による被害発生からきょうで一週間。熊本市西区を流れる井芹川では、安否不明となっている男性の捜索が続けられています」
また、熊本市東区に住む会社員、森下 尚治さんの安否が分からなくなっています。
森下さんは熊本市北区貢町の西浦川で車ごと流されたとみられていて、12日に、北区釜尾町の井芹川で車が見つかっています。
また、家族によりますと、当時は北区の職場で仕事を終え、帰宅中だったということです。
18日は、熊本市西区の井芹川下流などで警察や消防が捜索を行いましたが、安否は分かっていません。
森下さんの娘は、TKUの取材に「とにかく見つかってほしい」と話しています。
また、熊本県によりますと、これまでに確認されている住宅への被害は、全壊3棟、半壊5棟、一部損壊が26棟。床上、床下浸水も含めると住宅への被害は4953棟。(住宅被害について熊本県は4139棟に訂正)
孤立集落は減少してきていて、最大275世帯515人が孤立していましたが、
現在は、甲佐町の22世帯37人となっています。
さらに、八代市で7カ所、上天草市で2カ所、天草市で3カ所、美里町で5カ所の
土石流が確認されています。