宮城代表の仙台育英は17日、沖縄尚学と対戦。延長までもつれる激戦の末、惜しくも勝利とはなりませんでした。試合後、須江監督が口にしたのは、控えも含めた全メンバーに対する感謝でした。

2年ぶりのベスト8をかけ、仙台育英は大会屈指のサウスポー末吉投手を擁する沖縄尚学と対戦。

仙台育英は2対1で1点を追う5回。一打逆転のチャンスで4番・川尻選手。ライト前に鋭くはじき返す2本目のタイムリーで逆転に成功します。

その後、同点に追いつかれ、3対3で迎えた9回。2アウトランナー2塁と、この試合1人で投げ続けてきたエース・吉川投手がピンチを招きます。
打席には、同じくこの試合を一人で投げ続けてきた沖縄尚学のエース末吉投手。
セカンドゴロに打ち取り、両投手合わせて276球の息詰まる投手戦は、同点のまま延長タイブレークに突入します。

両チーム10回を無得点で終え迎えた延長11回。吉川投手はこの回もマウンドを譲りません。しかし、ダブルプレーかと思われた打球をショートが手痛い送球ミス。勝ち越しを許してしまいます。

その後もタイムリーで1点を与え、2点を追うその裏。2アウト3塁で、打席には吉川選手。
セカンドゴロに倒れ、試合終了。延長までもつれ込んだ激戦の末、5対3で敗れた仙台育英。ベスト8とはなりませんでした。

激闘を終え、須江監督が口にしたのはベンチに入れなかったメンバーへの思いでした。

須江航監督
「本当に控えの子がいてくれるおかげなんですよ。自分が夢見た甲子園の舞台に立ちたかったっていう思いが消えることはない。それでもよくサポートしてくれたのは普通のことじゃない。改めて控えの子は、私が代表して言いますけれど、最大限サポートしてくれてありがとうございました。」

そして、チームを引っ張ってきた佐々木キャプテンは。

佐々木義恭主将(3年)
「自分たちは日本一になれなかったけれど、控えの3年生は日本一の控えの3年生。負けて良かったということは絶対に思わないけれど、この仲間と野球ができたことが本当にうれしくて。(1・2年生は)周りの期待をプレッシャーに感じずに力に変えて、3年生も含めてこれからの人生の糧にしてほしい。」

仙台放送
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