捜査報告書の訂正を不適切な方法で行ったなどとして、県警察本部は40代の巡査部長と、関わった同僚の合わせて2人を書類送検しました。
警察によりますと、県内の警察署に勤務していた40代の男性巡査部長は、おととし3月ごろ、同僚が3年前に作成した交通死亡事故の捜査報告書の数値の誤りに気付き、新しい報告書と差し替えました。
このとき、現場で計測せずに数値を算出したり、訂正前の日付を記載したりしたほか、自己判断で元の報告書を破棄するなど正規の手続きを行わなかったということです。
科学捜査研究所が今年4月に改めて捜査報告書を確認したところ、内容が変わっていることに気づき発覚しました。
県警は巡査部長を公文書毀棄(きき)の疑い、捜査報告書に押印した同僚と合わせて2人を虚偽有印公文書作成同行使の疑いで佐賀地検に書類送検し、巡査部長を7月29日付けで本部長訓戒処分としました。
巡査部長は「訂正の手続きについて認識不足だった」と話しているということです。