新潟市の動物愛護センターでは今、子ネコを保護したくてもこれ以上収容できない状態となっています。その要因は里親の減少です。
【高濱優生乃アナウンサー】
「現在、譲渡できる状態のネコが14匹。こちらに収容されていて、譲渡を検討する人がネコの様子を見ることができます」
新潟市動物愛護センターで保護されている子ネコは療養中の子ネコも含めて現在50匹以上にのぼります。
うち27匹はミルクボランティアに預けていますが…
【新潟市動物愛護センター 榎本期子 係長】
「センターの中にたくさんいるので、ネコボランティアから帰ってきてもいいはずの大きさになっているネコが帰ってこられない状況になっている」
一方で、昨年度は8月末の段階で130件以上に達していた譲渡数が今年度はいまだ56件にとどまっています。
そんな中、この日は保護ネコの引き取りを申し出る家族がいました。まず、飼い主には譲渡する前に講習会が開かれます。
【講習会】
「(ネコは)一度に5~6匹生まれると言われています」
ネコを飼うときの注意点を動画で学んだあと、室内で飼育できるかなど飼い主への最終確認が完了すると修了証が渡されます。
そうして、いよいよ子ネコを選ぶ時。気になったネコがいれば、担当者から子ネコの性格や健康状態の説明が行われます。
【新潟市動物愛護センタースタッフ】
「チャチャちゃんは人には慣れている。触ったり抱っこもできる」
元気な性格のグレーの子ネコと悩むこと数十分、選んだのは、控え目な性格だという茶色の子ネコです。
【子ネコを引き取った長沼由陽さん】
「意外と元気があって、一緒にいて楽しそうだと思った」
子ネコの健康状態への配慮を徹底している新潟市動物愛護センター。譲渡には手順を踏んでいますが、それはこれ以上保護されるネコが増えないようにと願っているため。
【新潟市動物愛護センター 榎本期子 係長】
「非常に詳しく説明をしたり、確認事項をとらせていただくので、もしかしたら敷居が高く感じるかもしれないが、ぜひ会いに来ていただいて、選択肢の一つとして検討いただけるとうれしい」