終戦から80年を迎えた15日、東京都主催の戦没者追悼式が開催され、2025年は初めて中学生と高校生が参列しました。
東京・文京区で開催された式典には、遺族ら432人が参列し、戦没者の冥福を祈りました。
小池百合子都知事は、「今年はこれからの時代を担う中学生や高校生にもこの追悼式に初めてご参列いただきました。この時間に感じたことを日々の生活の中で振り返り、平和に対する思いや考えを深めてもらえることを願っております」と話しました。
遺族代表として、父をシベリア抑留後に亡くした三鷹市在住の浅水久子さん(83)は、「父を知る人はもう誰もいません。父が残せなかった言葉を、母が伝えてくれた記憶を、戦友が託してくれた思いを、そして戦争の現実を、私は語り継ぎます」と述べました。
曾祖父が、フィリピン・ルソン島で戦死した中学3年生の立川那由多さん(14)は、「今、私たちが平和に過ごせることができるのは、ひいおじいちゃんをはじめ、多くの方が命をかけて守ってくれたおかげです。父が私に伝えてくれたように、私も将来自分の子どもに伝えていこうと思います」と追悼の言葉を述べました。