かつて多くの若者が特攻隊として飛び立ち、帰らぬ人となった鹿児島県南九州市知覧町では中高生らが平和への思いをつむぎました。
佐賀大学教育学部附属中学校3年・小野原和子さん
「壊すことは簡単だけど、創り守ることは難しい。私たちはつながれた平和と安定を、未来を、さらに作り続けなければなりません」
15日、南九州市知覧町の知覧文化会館では、平和への思いを発信するスピーチコンテストが開かれ、35都道府県の約2200の応募の中から選ばれた、9人がスピーチしました。
鹿児島修学館中学校3年・楮山ひまわりさん
「知覧特攻平和会館に展示してある特攻隊員の写真や遺書。間違いなく心から愛していた家族や友人、恋人の顔を浮かべながら手紙を書き戦闘機に乗り込んだのだろう。もう一度会いたくて声を聞きたくてたまらなかったと思う」
曾祖父から戦争体験の話を聞いたという鹿児島市の鹿児島中央高校1年の西森芽依さんは次のように語りました。
鹿児島中央高校1年・西森芽依さん
「私たちの前の世代の人たちが将来の輝かしい日本を信じて戦ってくれたから今の日本がある」
西森さんは家族や友達がいて、勉強ができる環境は当たり前だけど、幸せを噛みしめながら毎日を過ごしたいとも話しました。
観客
「(特攻隊員は)助かる見込みはないのにそれを覚悟の上で飛び立っているので、すごい覚悟が必要だったんだろう。戦争そのものはやはり、本当に世界から無くなってほしいと思う」