県民の安全を守る警察官。
しかし、ここ数年、受験者が減少しています。
警察官を目指す人を増やそうという取り組みが、福岡の“教場”で行われました。
息の合った動きを見せる制服姿の生徒たち。
福岡市にある「福岡県警察学校」です。
その訓練を見ていたのは、警察官を目指す高校生や大学生です。
8日に行われた警察学校の「オープンキャンパス」。
見学を通して、ここでの生活をイメージしてもらうために開かれたもので、約190人が参加しました。
県警によりますと、10年前に4000人以上いた採用試験の受験者は、去年、半分以下の1551人(約6割減)に。
少子化も相まって“警察官離れ”が深刻になっています。
オープンキャンパスではこんな試みもー
(腕立て伏せする参加者たち)
「12,13…21,22,23…」
採用試験で行われる「体力検査」の体験です。
このうち「握力」については、今年度の採用試験から男女ともに基準値を緩和しています(男性:45kg→35kg、女性:25kg→20kgに)。
さらに、在校生との座談会ではさまざまな質問が飛んでいました。
◆参加者
「だいたい1500メートルを何分くらいで走るんですか?」
◆在校生
「私は5分26秒」
「運動できる人もいればできない人もいる。その分違った個性があって面白い」
◆参加した高校生
「こういう機会はないので貴重な体験で楽しかった」
◆参加した高校生
「強さと優しさを持った警察官になりたい」
◆福岡県警察学校 小川雄太警部補
「『警察官になりたい』という熱い気持ちがある人は、ぜひ警察学校の門を叩いてほしい」
警察学校では、体力検査の基準緩和や社会人採用枠の新設などで「受験者の増加を図っている」ということです。