宮城県登米市で携帯電話ショップなどを運営してきた有限会社日野通信が、業績悪化などを理由に破産手続きの開始決定を受けたことが、信用調査会社・帝国データバンクの発表で明らかになった。
日野通信は1970年に創業。
設立当初は一般家庭や企業向けに電話機の設置工事や保守点検など、電気通信工事を主な事業としていた。
1999年には大手携帯電話キャリアと代理店契約を結び、携帯電話ショップの運営を開始。
最盛期の2014年9月期には、年間売上高約5億2900万円を計上していた。
しかし、近年は人口減少や格安スマートフォン事業者の台頭により顧客が減少。
業績が悪化し、債務超過の状態に陥っていた。
2023年9月期の売上高は約5100万円にまで落ち込み、2024年2月までに事業を停止していた。
負債総額は2023年9月期末時点で約9800万円とされている。