特殊詐欺の被害が過去最悪のペースとなる中でお手柄です。

大阪府貝塚市の郵便局で、金を引き出しに来た80代の高齢女性が特殊詐欺の被害に遭うのを未然に防いだとして、郵便局員2人に感謝状が贈られました。

警察から感謝状が贈呈されたのは、貝塚市にある貝塚沢郵便局の局員、西原舞香(29)さんと木下友莉恵(38)さんです。

警察によると、7月15日、貝塚市内に住む80代の女性が50万円を引き出しに郵便局を訪れました。

さらに17日にかけて3日間連続で50万円を引き出しに来た女性。


18日にも郵便局を訪れ、対応した西原さんと木下さんが不審に思い女性にたずねたところ、電話で警察官をかたる人物に金を引き出すよう指示されていたことがわかり、警察に通報しました。

電話の人物は「他府県の警察署でやっている捜査だから黙っておいて」などと女性に口止めをしていたほか、「警察官が金を取りに行くから家に保管しておいて」と指示していました。

女性は郵便局から引き出した金など、現金250万円を保管していたといい、「警察官が言うなら…」と完全に信じ込んでしまったといいます。


今回、詐欺を未然に防いだことについて、西原さんは「持ち物で女性を覚えていたから今回もそれが役立ち、日頃から気を付けていることに意味があった。これからも警戒を続けたい」と話し、

木下さんは「郵便局全体で連携して、お客様を守れるように指導していきたい」と話しました。

大阪府内ではことし6月末までの特殊詐欺の被害件数がすでに1600件以上にのぼっていて被害額は約50億円と過去最悪のペースとなっています。

大阪府警貝塚署の赤澤生安課長は、「警察・府民・金融機関が一体となって、1つずつ特殊詐欺の被害を減らしていきたい」と話しています。

関西テレビ
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