13日は列島各地で猛暑日を記録しました。

大雨による被害が相次いだ九州でも厳しい暑さとなりました。
浸水の被害があった地域では住民が泥水を取り除くなど、この猛暑の中で復旧作業に追われました。

先週末から大雨が降り続き、浸水などの被害が出た熊本・玉名市。
最高気温34.9度と猛暑日に迫る中、復旧作業が行われています。

最高気温は熊本市と熊本・八代市で34.7度と、大雨で大きな被害が出た地域で厳しい暑さとなりました。

13日の片付け作業。
玉名市にある社会福祉法人が運営する8つの施設では、大雨でいずれも床上浸水しました。

このうち小天保育園では、2年前に改装したばかりの施設に水が押し寄せ、約20cm浸水したということです。

保育園は、13日まで休園。
14日以降、預かり時間を短縮して再開するということです。

この法人の他の福祉施設でも、強い日差しが降り注ぎ気温が上昇する中、復旧作業が進められました。

復旧作業をしている人は、「床に置いている機械などはほぼ使えない状況」と話し、雨水に漬かり、処分することになったものの中には、米もありました。

さらに、総菜などを製造する施設でも約20cm浸水したということで、ボランティアによる片付け作業が続けられました。

天水福祉事業会・國友哲太郎常務理事:
きのうまで結構涼しくて作業しやすかったが、きょうは暑いということで暑さ対策をしながら、ボランティアの方と職員一緒に復旧に努めたい。

一方、一連の大雨で運転見合わせとなっていた交通機関が再開しています。
肥薩おれんじ鉄道は、安全が確認できた一部の区間(肥後田浦駅~川内駅)について、13日朝から運転を再開。

しかし、八代駅から肥後田浦駅の間は、線路に土砂が流れ込むなどしていて、復旧には1カ月以上かかる見込みだということです。

8月7日からの大雨で多くの浸水被害が確認された鹿児島・霧島市や姶良市でも、お盆に入りボランティア活動が本格化しています。

霧島市と姶良市を中心に、床上・床下浸水が合わせて約670件確認されていて、霧島市では随時ボランティアを受け付けています。

一方、12日に豪雨に見舞われた石川県では、馳浩知事が石川・七尾市の国道249号を視察しました。

12日、道路が約30メートルにわたって崩落。
車3台が転落し、70代の男性が骨を折るなど、合わせて3人がけがをした現場です。

国道249号は、崩れた現場を含めて約2kmの区間で、当面の間通行止めになります。
周辺住民は、「ここを利用している人はたくさんいる。しっかり調査していただいて、こういうことが起きない道路をつくってほしい」と話しました。

また、のと鉄道では線路ののり面が崩れ、13日から当面の間、一部区間が運休となります。

のと鉄道によれば、記録的大雨を受けて線路を点検していたところ、12日午後3時ごろ、一部区間で線路脇ののり面が幅8メートル、高さ8メートルにわたり崩れているのを発見しました。
いつ崩れたかは分かっていないということです。

のと鉄道は、安全確保ができるまでの間、能登中島駅から穴水駅までの間を運休し、バスで代行運転を行うということです。

FNN
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