能登半島地震で被災した富山県氷見市の中心商店街のビルが解体され姿を消すことになりました。
商店街の再生策に向け解体後の土地をどう活用して行けばいいのか、地元住民が話し合う会議が11日開かれました。
公費解体されるのは氷見市中央町にある長屋式に連なった商店街のビルです。
築約60年のビル2棟で、16世帯が入居しています。
去年の能登半島地震により壁のいたるところにひび割れができて、約3200平方メートルのエリアが解体されることになっています。
11日の話し合いには入居する世帯や商店街の人、近くの市民など約60人が参加。
解体後の土地をどう利用するか話し合いました。
この場所は多くの観光客も訪れるまちの最も中心となるエリアでもあり、参加者は町の賑わいを生み出す再生策について様々なアイデアを出し合いました。
*参加者は
「和倉のお宿みたいなホテルを誘致して、ホテルがあればすぐに避難できる避難棟として利用できる」
「あれは壊さずに、リノベーションにして外観は昭和チックなままにして、レトロ感はあるけど中身は流行りのものを入れた風にしたほうがいい」
「歩行者天国にするくらいの気持ちでまちなかの構成をあのブロックだけに完結したら面白い。まっすぐな道でなくても曲がってもいい」
参加者からはホテルを誘致する案やチャレンジショップを入居させて商店街の機能を維持していくような提案など町の復活に向けた意見が出されました。
*参加者は
「昔のようにいかなくても氷見市の中心として役割を担っていってくれたらいい」
「若い方に来てもらって栄えていってほしい。氷見を盛り上げていく拠点、中心的な役割を担ってほしい」
商店街では来月以降も検討会議を開いて意見を募り、11月には案を取りまとめる予定です。
*氷見市中大町商店街振興組合 竹添英文理事長
「静かに暮らしたいという意見もあれば、どんどん活性化してにぎやかであったり、ホテル誘致であったり両極端に見える意見が出ているように思ったが皆さんの意見を多様に実現できるようなものを考えていきたい」