今年度での閉校が決まっている宮城県加美町の小学校で、今年20歳となる卒業生がタイムカプセルの開封を行いました。8年前の自分たちが詰め込んだ思い出を手に、当時の記憶を懐かしみました。
加美町の鹿原小学校です。少子化の影響で、今年度で閉校することが決まっています。8月11日、校庭には今年で20歳になる卒業生4人が集まりました。
当時の担任 浅野和紀さん
「じゃあ何年かぶりにきょうは会うんだね。きょうは8年前に戻ってもらって、当時をたくさん思い出しましょう。何か緊張する」
集まった目的は8年前に埋めた“タイムカプセル”。12歳の自分から20歳になった自分に手紙をつづっていました。
もともと、児童数が少なかった鹿原小学校。同級生はこの4人だけでした。全員が集まるのは卒業以来。当時の思い出話に花を咲かせながら掘り進めます。そして…。
「せーの!お~!すごい」
8年の時を経て掘り起こされました。中に入っていたのは…。
「これはなんでしょう?おっ!年代物!割れてない!」
成人しての楽しみだったブランデー。そして…お目当てのタイムカプセルです。どんなメッセージが書かれているのでしょうか。
「水入ってる、あはは(笑)」
タイムカプセルに水が入ってしまい、手紙は濡れてしまっていました。内容を確認することは難しくなりましたが…。
「その時使っていたえんぴつなんじゃない?」
「うわ~!1年生の時の(写真)じゃん!」
中に入っていたひとつひとつの物が、当時の記憶を呼び起こします。4人は母校への思いをより強くしました。
工藤成生さん
「鹿原小学校を卒業したことに変わりはないし、つながりはこれからもずっと続くと思う」
青木舞桜さん
「閉校は残念だけど、校舎は残っていてくれるから、古里としてここにいてよかった」
最後は8年前と同じ場所で記念撮影。タイムカプセルを通じて変わらない友情を確かめ合いました。