深刻なのが長引く断水です。
鹿児島県姶良市では12日も約1万6000世帯で断水が続いています。
なぜ、これほど長く断水が続いているのか取材しました。
「まったく出らんでしょう」
姶良市重富平松にあるこちらの住宅では水道の水が一滴も出ません。
8月8日から断水し、12日で5日目。
給水所の水などで生活していますが、疲労が色濃くなっています。
姶良市重富の住民
Q.給水に行くのも大変?
「大変ですよ。トイレを流すのに5リットル使う。4回だと20リットル。20キロを抱えないといけない」
一方、姶良市東餠田のお宅では93歳の女性が工夫しながら生活していました。
中西沙綾記者
「こちらのお宅ではお風呂のお湯を8日の時点からためていていたということです。毎日少しずつ沸かして水を大事に使っているということです」
住人の女性(93)
「大変です。初めてですよね。今まで台風とかあってもこんなに(断水は)なかった」
姶良市では12日も約1万6000世帯で断水しています。
断水が長期化している理由について姶良市に聞きました。
姶良市水道事業部・村田康弘部長
「配水施設などに運ばれる間の導水管、送水管の破損が一番の原因で(断水の)対象エリアが広くなった」
各家庭に水が届くまでには、取水施設から浄水施設、配水池を介します。
今回、破損したのはそれぞれの施設を結ぶ導水管や送水管といった非常に太い管で、修復するための資材の手配にも時間がかかるそうです。
村田部長
「工法も県・国そういった関係方面の協力を得ながら、仮設でも早く水を供給できるような体制で、市民の方に安心して水を供給できるように全力をあげて整えています」
姶良市によりますと、加治木地区の一部は8月15日ごろに復旧の見込みで、市内のほとんどが復旧するのは8月20日ごろが見込まれています。