岐阜県郡上市の夏の風物詩「郡上おどり」の会場では、2025年から寄付金を募る「投げ銭の樽」が置かれています。

 8月13日からの徹夜おどりの期間中は現金のほか、QRコードやクレジットカード、交通系ICカードでも決済できます。

 「投げ銭」が行われることになった背景には、経費の増加があります。

 2024年は、交通整理や雑踏の警備、有料駐車場からの無料シャトルバス、駐車場の設置、誘導看板の設置、ごみ処理など、総額3000万円の経費がかかったそうです。

 一方で、郡上市は人口が減少しています。そこで「郡上おどり」を将来に向けて存続させるため、毎年20万から30万人訪れる参加者からも寄付を受け付けようと、「投げ銭」が行われることになったんです。

 集まったお金は、将来の担い手の育成や、保存会の活性化と技能伝承、踊りの愛好家をさらに増やす取り組みに使いたいとしています。

 地元の運営委員会は、いらっしゃる方の力も借りて「郡上おどりが100年先も続くようサポートしたい」と話しています。

東海テレビ
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