先週末からスペインやポルトガルで相次ぐ山火事。
炎は世界遺産の近くまで迫りました。
9日、古代ローマ時代の鉱山で、世界遺産に登録されているラス・メドゥラスの周辺で山火事が発生。
世界遺産に大きな被害はなかったものの、一面が焼け野原となりました。
現地の人は「何も残っていません。野生生物は完全にいなくなってしまいました。植物も野生生物も全てです」と話します。
住民約700人に一時避難が呼びかけられました。
けが人はいなかったということです。
山火事は、週末を楽しむ人でにぎわっていたスポットのすぐそばでも起きています。
場所はスペイン・カディスのビーチのすぐ近く。
煙から逃れようとする人たちで道路が渋滞し、大混乱となりました。
山火事は民家のすぐそばまで迫り、スペイン南部では1500人が避難したということです。
さらに隣のポルトガルでも。
北部の街では竜巻状の炎が目撃されました。
ポルトガルでは11日、各地で山火事を含む56件の火災が発生。
約2500人の消防隊員が動員されました。
スペインとポルトガルの政府は、熱波の影響で山火事のリスクが高まっているとして注意を呼びかけています。