11日、長崎南部では線状降水帯が3回発生しました。
島原市と長崎市では1時間に約110ミリの雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が発表されました。
雨による被害も発生しています。
KTN記者
「長崎市淵町の土砂崩れ現場です。道路の下が深くえぐれていて、足元を見ると大きな岩も転がってきています」
住宅裏の斜面が幅約2メートル、高さ2メートルにわたって崩れました。
ケガ人はいないということです。
長崎市大浜町では、道路に土砂が散乱し住民が後片付けをしていました。
KTN記者
「こちらは握りこぶしぐらいの岩がたくさん転がっています」
また、駐車場のブロック塀が倒れ、車への被害が確認されました。
車に被害があった男性
「もうがっくり。まさかこれが倒れるとは」
九州北部地方にかかる前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっています。
降りはじめからの総雨量は雲仙岳で447.5ミリ、壱岐市石田で380.5ミリなどを観測しました。
長崎南部に大雨警報が出されています。(午前11時20分現在)
また、警戒レベル4の避難指示が長崎市、島原市、雲仙市の一部地域、南島原市に出されています。
県内では12日明け方にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降り、12日正午までの24時間雨量は多いところで200ミリと予想されています。
長崎地方気象台は、少しの雨でも土砂災害が発生するおそれがあるとして、11日夜遅くまで土砂災害に厳重に警戒するよう呼び掛けています。