北陸新幹線の敦賀から新大阪までの延伸をめぐり、与党の整備委員会でルートを再検証する動きが出ていることを受けて、福井県の杉本知事は8日の会見で、北陸新幹線建設同盟会が5月に決議した「大阪までの一日も早い全線開業」について「今まで通りやっていくのは今すぐは難しい状況」と述べました。
       
杉本知事は北陸新幹線沿線の10都府県が参加する建設促進同盟会会長の立場と前置きした上で、次のように述べました。
  
福井県・杉本知事:
「今まで通り、決議の中でやっていくのは今すぐは難しい状況だと思う」
   
この発言の背景には、7月に北陸新幹線の終着点となる大阪府の吉村知事が、米原ルートを比較検討すべきだと発言し、7日に大阪府としても国土交通省に検討を要望したことや、吉村知事が代表を務める日本維新の会が、ルート問題に関して与野党での協議を求めるなど、問題が複雑化していることが挙げられます。
    
ただ、杉本知事は、ルートの再検討は小浜・京都ルートで理解を得るためのもので、
大阪府などと「最終的には一致点を見付け出せると思っている」と述べました。

福井テレビ
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