去年6月、アメリカ・オレゴン州の高校生が来日し、熊本市にある慶誠高校吹奏楽部の生徒と交流したニュースをお伝えしました。ことしは慶誠高校の生徒たちがアメリカを訪れ、音楽を通じて両校の生徒が絆を深めました。

ことし5月、アメリカのオレゴン州にある都市、グランツパスで開かれた『ボートニックパレード』。熊本市にある慶誠高校吹奏楽部のメンバーが通りを練り歩きながら演奏を披露しました。

慶誠高校のメンバーはグランツパス高校のジャズバンドとの国際交流コンサートに参加するため5月15日から17日間の日程で現地を訪れました。両校の交流が始まったのは、5年前、グランツパス高校のジャズバンドの指導者、ルイス・ノーフリートさんが慶誠高校を訪れ、指導。その後、楽曲のアレンジをルイスさんに依頼するなど関係を築いてきました。そして去年6月には、グランツパス高校の生徒が熊本を訪問。コンサートに出演したり、ホームステイをしたりして交流を深めました。

【ルイス・ノーフリートさん】「慶誠高校の生徒の皆さんとお別れをするのがとても寂しい。私たちはいつの日かあなたたちがグランツパスに来ることを待ち望んでいる」

あれから1年、今度は慶誠高校吹奏楽部の生徒がアメリカのオレゴン州へ…。グランツパス高校の生徒と再会を果たしました。

【慶誠高校吹奏楽部3年本田明音部長】「今までもメールで交流したりはあったが、実際に会うことができて、その瞬間、涙が溢れてきて感動した」「スタジアムが学校にあること自体驚いたし、そこでみんなと踊ったり、音楽を楽しんだりして言語は通じないが、気持ちの面で通じ合っているものがあるとすごく感じた」

今回の訪問の目的は、コンサートへの出演だけではなく音楽について学びを深めること。ポートランド州立大学では地元の交響楽団でも活躍する打楽器奏者などから直接、指導を受けました。そして、今回のメインイベント、国際交流コンサートの日を迎えました。まずは、グランツパス高校マーチングバンド、総勢200人が迫力ある演奏を披露しました。舞台裏の楽屋では、慶誠高校のメンバーが心を一つにしていました。

「アメリカのみなさんに感謝と慶誠サウンドを届けましょうLOVEandBELOVEDWeare慶誠」

いよいよ、グランツパス高校との合同演奏。去年に続き2度目のセッション、両校の息の合った演奏が会場を魅了しました。

【ルイス・ノーフリート先生】「これは、お別れではなく、また会いましょう。何度でもグランツパスに戻ってきて。歓迎します」

【慶誠高校吹奏楽部3年本田明音部長】「私たちを温かく迎えてくださり本当にありがとうございました」

〈音楽〉という世界共通の〈言語〉でグランツパス高校の生徒と絆を深めた慶誠高校のメンバー。17日間のアメリカ訪問はかけがえのない思い出になったようです。帰国から2カ月、慶誠高校のメンバーは、熊本市東区の『えがお健康スタジアム』で開催される『くまもとマーチングフェスティバル』に向け、練習に励んでいます。

【慶誠高校吹奏楽部3年本田明音部長】「アメリカに行ったときに演奏した曲でもあり、思い出の曲なので、慶誠らしい音楽をお客さんにも楽しんでもらえれば」

今年は、アメリカ国家とYOASOBIの『アイドル』を演奏し、2年にわたるグランツパス高校との国際交流を通して成長した姿を披露します。

テレビ熊本
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