参議院選挙で敗北し、退陣論が噴出する石破総理、8日に行われる自民党の両院議員総会が一つの節目になりそうだ。
しかし総会でも「総裁の辞任は決められない」というのが自民党の決まりとなっていて、総裁選の前倒しについても、森山幹事長が「そこは非常に複雑だ」と慎重な姿勢を見せている。
関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」に出演した橋下徹氏は、自民党の総裁を”辞めさせる”規定がないことについて「国会議員なら、ルールを決めろ」と指摘。
自民党で選挙の後など、総裁の責任が問われる際に、「代表選をやるのかどうか」といった一定のルールを設けておくべきだと話した。

■「総裁の責任を追及するためのルールを作れ」
「石破おろし」はどうなるのか。
橋下徹さんは「国会議員なら、ルールを決めろ」と提言した。
橋下徹さん:まず選挙終わった後の総裁の責任を追及していく時に、今ルールがないんですど、『どういう場合に責任を負うのか』。それから総裁選の前倒しという規定はあるんだけども、そこに『総裁の解任』規定はないんですよ。辞めさせることが、できるのかどうかも分からない。
それから、『辞めさせたい』ということを議題に上げようとすると、議案提案権というものが、会社法なんかにもきちっと明記されてるんだけど、自民党ルールには議案提案権もないから。だから場合によっては『総裁選を前倒しにする』とか、『石破さん辞めろ』ということも、議題にさせないということもできるわけ執行部が。ルールが何もないわけ。
ただ、ちょっと手前みそだけど、僕が作った政治グループの方は、大型選挙が終わるたびに代表を変えるかどうか、選挙をやるかどうかをみんなで図るという手続きを入れてるわけ。
政治グループというのは、『維新の会』なんですけども、そこで当然、色々もめるわけで選挙結果終わったら、執行部の責任で選挙結果が悪いとか。そこで足の引っ張りやるんだけど、それだったらちゃんとみんな党員に諮って、代表選やるかどうかを決めましょうと。代表選やるとなったら代表代えればいいわけだし。『いやいや代表選やらなくてもいい』っていうことになれば、続投。これルール決めたから、もめないんですよ。
青木源太キャスター:ルールがあれば、こんなにごたごたしない。
橋下徹さん:しない。国会議員はルール決める一番のリーダーなんだから、何でルール決めないんだと思いますね。

■過去には総会で議員が大暴れしたことも「ここまで激しい事はもうない」と橋下さん
過去の両院議員総会を振り返ると、荒れたものもあった。
1979年に開催された両院議員総会では、机や椅子が積み上げられた前で、政界の暴れん坊こと浜田幸一議員が大声を上げた場面もあった。
浜田幸一衆院議員(当時):いいか、自由民主党の将来はな、きょう1日でなくなるかどうかの問題だ。
当時、衆院選で敗れた自民党内で大平総理を続投させたい主流派と、辞めさせたい非主流派で激しい対立が勃発。
続投を決定しようとする総会の開催を阻止すべく、非主流派が会場の入口を椅子などで封鎖したのだ。
その時、総理を守るべく動いたのが浜田議員だった。
浜田幸一衆院議員(当時):いいか!断っておくけどな、かわいい子供たちの時代のために自民党があるちゅうことを忘れるな!(非主流派)お前らのためだけ自民党があるんじゃないぞ!
1人椅子をどかし続ける浜田議員。この後、総会は開催され、大平総理は続投となった。
(Q.こういったことが起こる可能性は?)
橋下徹さん:今回ここまではもうないです。ここまでの激しいことはないですが、でもこれもルールがないからこうなってるんですよね。これみんな税金使って、全部経費かかってるんですよこの時間1分ごとに。
だからこれもルールがあって、総裁の責任が問われるのかどうかをきちっと作ればいいんですが、今は政党に対して法律がないんですよ。みんな自主ルールになってるから、政党法というものを作って、こういうくだらないことを、税金使ってやるようなことじゃない時代になって欲しい。

■「ルール決めて醜い大混乱で時間を費やすな」
橋下徹さん:結局いつもこういう混乱になって、でもハマコーさんのあれなんだろう映像は。本当に偶然なんですかね?すごい作り込みがあったような。
青木源太キャスター:ハマコーさんはやっぱりね、カメラの位置をよくよくチェックしながら、こう映ってるっていうのも、意識しながらですね。
関西テレビ 江口茂解説デスク:確実にそうですよね。もうセリフを読み上げるかのように。
青木源太キャスター:こういった感じのことをやると、今では多分また違う意味で、炎上したりとかして、今は大問題になりますけども。
橋下徹さん:昔は盛り上がったりして。でもやっぱりもう今の時代は、しっかりルール決めて、ちゃんと責任問う所は問う。醜い大混乱で時間を費やすようなことはして欲しくないですね。
(Q.ルール決めましょうって人たちもいる?)
橋下徹さん:だけど、そのルールを作るのが本当は国会議員なのに、だから自分らで作れよって言うんですよね。言うだけじゃなく。僕らだったら言うだけですけど、作りゃいいんだから。
(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」2025年8月6日放送)
