広島は被爆80年となる「原爆の日」を迎えました。
「核兵器のない世界」を願い、多くの人が祈りを捧げています。
広島市の平和公園から、テレビ新広島・梶谷羽奈アナウンサーが中継でお伝えします。
人類史上初めて原子爆弾が投下されてから80年を迎えた広島市の平和公園です。
8月6日朝、こちらで行われた平和記念式典には、過去最多となる世界120の国と地域の代表が参列し、全体の参列者数は約5万5000人になりました。
広島市の松井一実市長は「真に平和な世界の実現に向けて、核兵器廃絶への思いを市民社会の総意にしていかなければならない」と強く訴えました。
また、原爆慰霊碑には夜明け前から国の内外から多くの人が祈りを捧げていて、いまもその列が途切れることはありません。
原爆投下直後の広島市に入り被爆した96歳の祖母と、一緒に手を合わせていた40代の男性に、話を聞くと「祖母はだんだん会話が難しくなってきている。残りの限られた時間でもっと話を引き出して、自分の子供たちに伝えていきたい」と話してくれました。
被爆者の平均年齢は86歳を超えました。
そして、全国の被爆者の数は初めて10万人を下回り、被爆体験の継承がますます大きな課題となっています。
6日夜、原爆ドーム近くを流れる川では、犠牲者を追悼する「とうろう流し」が予定されています。