展示会の話題を一つ、お伝えします。キリスト教宣教師の布教活動や潜伏キリシタンに関連する史料のパネル展が8月1日から天草市で開かれています。
【天草市在住の漫画家 高浜 寛 さん】
「イタリアがキュレーション(収集・分類・整理)を担当した潜伏キリシタンの展示を、潜伏キリシタンの島で開催するのはおそらく初の試みだと思う。それが今回の展示の一番の目的」
天草市の『天草キリシタン館』で8月1日から始まった企画展。これは、天正遣欧使節がヨーロッパに派遣され、ローマ教皇に謁見してから440年になるのを記念して、開かれているものです。
天草市在住の漫画家、高浜 寛 さんが代表を務める『イタリア&天草 新しい友情プロジェクト実行委員会』が企画。イタリアで開かれた展覧会『信仰の宝』の展示物の中から、キリスト教宣教師の布教活動や潜伏キリシタンに関連する史料を中心にパネルで紹介しています。
また、天草市の『天草コレジヨ館』でも天正遣欧使節をテーマにヨーロッパに派遣された目的や、西洋と日本に与えた影響について書籍や写真パネルなどで紹介。ローマ教皇・グレゴリオ13世とシクスト5世の謁見記念メダルも展示されています。
【天草市立キリシタン資料館 平田 豊弘 館長】
「国際交流という視点で企画展を見てもらい。ヨーロッパから日本を見る、天草を見る。逆に天草から日本を見る。ヨーロッパを見る。そんな交流の機会になれば」
『天草キリシタン館』と『天草コレジヨ館』での企画展は、10月20日までです。
また、9月にはイタリアの巡礼団25人が天草を訪れる予定だということです。