関東から西にかけて、災害級の暑さとなった日本。
熱中症以外にも気を付けるべきなのは…。
元東京消防庁・佐藤康雄さん:
やけどの危険は街中にあると言っていい。
夏休みということもあり、午前中には子供たちが公園で遊ぶ様子がありました。
専門家は、こうした身近な公園にもやけどのリスクが隠されているといいます。
元東京消防庁・佐藤康雄さん:
60度あると5秒でやけどすると言われているから、上では大丈夫でも滑った時に5秒ほど触れているとやけどする可能性がある。
滑り台の上では何ともなくても、滑っている間にやけどをする可能性があると指摘。
さらに、蛇口でもやけどの恐れがあるといいます。
元東京消防庁・佐藤康雄さん:
(熱せられた)鉄をぬれた手で触ると、余計やけどの危険が高い。手に水分が付いていると、60~70度になると瞬間的に蒸発する。すると、普通の鉄の熱さだけでなく、蒸気やけどというのが同時に起きる。
ぬれた手で熱いものを触った場合、やけどの程度も3倍ほど重くなるといいます。
そのため、十分に手を拭いてから触るほうがリスクは低くなるということです。
公園の中でも、より熱をため込んでいたのは地面です。
元東京消防庁・佐藤康雄さん:
70度超えてます。ということは、1秒間でやけどする熱さ。転んで起きるまで5秒ぐらいかかりますよね。そうすると、やけどする可能性がすごく高い。
そして、公園だけでなく街中の暑さで危険な場所はマンホールです。
元東京消防庁・佐藤康雄さん:
やはりマンホールは相当熱い。70度近くあるかもしれない。
実際に2024年、子供がふと走りだし転んで手をついたのがマンホールで、やけどをしてしまったという人は「マンホールとか、ふとした場所にやけどのリスクがあるというのを息子のけがで自分が気付いたので、(小さな子を持つ親は)気をつけているけど、これからも気をつけて過ごしてほしい」と話します。
身近に潜むやけどの危険。
街からも「ポスト!郵便出すときにポストに出そうとしたら熱くて」「めっちゃ高いヒールを履く。階段降りる時、手すりを持たないとこけちゃうから、熱くてもこけるより握る」などと、さまざまな体験談が聞かれました。
6日も危険な暑さとなるところが多く、熱中症だけでなくやけどにも注意が必要です。