8月6日から12歳以下を対象にしたサッカーの親善大会・スポルたんCUP2025with東北人魂が宮城県女川町で開催されます。
遠藤康さん
「自分の思いが詰まった大会なんで。そういった意味ではみんなに大会参加してよかったなと思えるような3日間にしてほしいなとは思います」
昨シーズン限りで現役を引退した、元ベガルタ仙台・仙台市出身の遠藤康さん。巧みなボールさばきと左足から繰り出されるキック精度を武器に、Jリーグ通算352試合に出場しました。
遠藤さんは東日本大震災の発生後、東北のサッカー復興を目的に設立された「東北人魂」の一員。現役時代から子供たちの成長の場を作りたいという思いでさまざまなイベントを開催してきました。
遠藤康さん
「とりあえず1日1日休まずに、体ぶっこわれてでも子供たちのために動いて、出来るだけ子供たちに良い環境を与えられるように、自分で考えて行動していきたい」
今回新たなチャレンジとなったのが「スポルたんCUPwith東北人魂」。
地元に恩返しをしたいという思いから、関東から東北まで全24チームが参加する大規模な大会を企画しました。
この大会には遠藤さんの狙いがあります。
遠藤康さん
「今回アントラーズの小学生が来てくれるけど、その子たちでもプロになれない子のほうが多くて、悔しい思いをしている人たちが多くて」
鹿島アントラーズスクール選抜など、他県の強豪も参加するこの大会。
「宮城の子供に全国レベルを感じる舞台にしてほしい」そんな狙いがあります。
遠藤康さん
「それって俺が口でどうこう言ったってどうにかなるレベルじゃないと思うから、それも肌で感じてもらって、通用する部分と通用しない部分というのを自分たち子供たちで感じてほしいから」
今回の大会に出場するのがコバルトーレ女川ジュニア。会場の女川町を中心に活動するチームです。
成田一茂コーチ
「関東とかそれ以外とか、もちろん宮城県のチームもそうですけど、力のあるチーム集まってますし、僕らとしては1つでも上、上位目指してやっていきたいと思います」
1年間を通して県外のチームと対戦することはほとんどないというコバルトーレ女川ジュニア。スポルたんCUPは、12月に開催される全国大会出場を目指すチームにとって、自分たちの実力を試す貴重な機会となります。
木村啓人キャプテン
「県外(の相手)になると自分より体大きい人とかうじゃうじゃいるので、それに負けないっていう気持ちで臨んでます。」
Q.目標は?
「優勝です!」
成田一茂コーチ
「関東から来ていただくチームとかは、やっぱり関東のレベル高いところで揉まれてくるわけですから、基準が全く違うので、サッカーに対してとか、打ち込み方に対しても基準が全く違うので。自分たちの目指してるものってこういうところから生まれてくるんだよっていうのは、問いかけようかなと思ってます」
この大会をきっかけに夢を持つ子供が増えてくれるように。地元への感謝を込めた大会が、6日開幕します。
遠藤康さん
「俺は高校3年生まで仙台にいたし、次は俺が恩返ししないといけないなって。自分の思いが詰まった大会なんで。そういった意味ではみんなに大会参加してよかったなと思えるような3日間にしてほしいなと思います」