5日の関東は歴史上一番暑い1日となりました。
午後2時20分、群馬・伊勢崎市で観測史上最高気温となる41.8度を記録。
先週、兵庫・丹波市で観測した41.2度を0.6度上回り、過去最高を更新しました。

伊勢崎市の気温は午前5時の28.2度から午後2時過ぎに40度を超え、午後2時26分、41.8度まで急上昇しました。

伊勢崎市民は「今日は特別、普段より痛いくらいというか息苦しい感じ」と話しました。

午後5時の時点で全国14地点で40度超え。
これまでの最多だった6地点を大きく上回りました。

歴史的な暑さは東京でも。
八王子市で最高気温40.3度、青梅市では40.4度を観測しました。

都内で40度を超えるのは2018年以来7年ぶり。
記録的な暑さを示す電光掲示板を写真に撮る人も。

街では「熱湯にいるような感じ」「お風呂より外の方が暑い」「(暑さから)逃げたいです」などの声が聞かれました。

あまりの暑さに、定休日の他に休みを多く設けて対策をとる飲食店も。

東京・東村山市で、昼はラーメン、夜はイタリアンを出す「昼らぁ麺 夜イタリアン」。
従業員の安全を考え、臨時休業する日を増やしました。

昼らぁ麺夜イタリアン 店主・白山健太さん:
8月は売り上げ落ちてしまうが、年間トータルで考えれば利益は出ている。従業員の命を優先している。

何やら厚着をする人たちの姿が見られたのは、最高気温40.5度を観測した群馬・高崎市。

入った先にあったのは冷凍されたマグロ。
親子を対象にした夏休みの企画で、マイナス40度の世界が体験できる冷蔵庫の見学会が行われていました。

サーモカメラの映像では、灼熱の40度の世界では全身ほぼ真っ赤になっていましたが、極寒のマイナス40度の世界へ入ると、一瞬にして全身真っ青になってしまいました。

体験会の参加者は「(外と)80度の差があって、こんなに寒いんだと思った」と話しました。

群馬・安中市の「西毛総合運動公園プール」では、プールサイドをサーモカメラで見てみると、ほとんどが赤もしくは真っ白になっていて、路面温度が非常に高くなっていることが確認できます。
プールサイドでは、やけど対策として、これまでは禁止されていたサンダルの着用をOKに。

経験したことのない暑さは、私たちの生活にも影響を及ぼしています。

滋賀・大津市では、気温が35度を超える中、屋外に止めた車のドライブレコーダーが機能停止に。

また、熱に弱いリチウムイオン電池が使われたモバイルバッテリーは、車内に放置すると発火し炎上。
気温40度になると、その危険性が高まるといいます。

さらに、夏の必需品にも異変が。

富山市の飲食店では2日、暑さのためエアコンが故障。

BAR S.W.A.T 佐藤代表は「屋上に設置してある室外機の周りに囲いも陰になるビルもない。ずっと日が当たり続けている。(業者に聞くと)基板とかファンモーターが焼けるのは多いらしい」と話します。

さらに、危険な暑さの影響は私たちの体にも。

「40℃超えの日本列島でヒトは生きていけるのか」の著者で、体温に詳しい順天堂大学スポーツ健康医学研究所・永島計客員教授は「脱水を起こすとか、めまいを起こすとか、けいれんを起こすということが割と初期の段階で起きる症状。水飲んだからOKとは思わない。計画的に休むこともとても大事な要因です」と話します。

厳しい暑さは6日以降も続く見通しで、熱中症などに警戒が必要です。