アメリカの電気自動車大手「テスラ」はCEOのイーロン・マスク氏に対して日本円で約4兆3000億円相当の株式を支払うことを明らかにしました。
テスラによりますと、マスク氏に支払われるのは9600万株の制限付き株式で、総額296億ドル、日本円でおよそ4兆3600億円に相当します。
マスク氏が2027年まで経営幹部として留まることなどが付与の条件です。
電気自動車の販売減少や株価の低迷が続く中、マスク氏をテスラに引き留め、経営に集中させる狙いがあります。
今回の報酬案は、今年11月の年次株主総会での投票を経て正式に決定される見通しで、マスク氏の議決権の強化にもつながる可能性もあります。
一方で、マスク氏の過去の報酬をめぐっては2018年に総額560億ドル日本円でおよそ8兆円を超える報酬案が承認されたものの、一部の株主が「高額すぎる」として訴訟を起こし、今年1月にデラウェア州の裁判所が無効と判断しています。
マスク氏側は判断を不服として控訴していて、裁判は現在も継続中です。
(フジテレビ国際取材部)