日銀は現在の金融政策を維持し、政策金利を0.5%程度に据え置くことを決めました。
利上げの見送りは4会合連続です。
日銀は、金融政策を決める会合で、現在0.5%程度としている政策金利を据え置くことを決め、追加の利上げを見送りました。
アメリカの関税措置を巡って、日米両国が合意したものの、経済への影響を慎重に判断する姿勢を示した形です。
植田総裁は、企業の賃上げなどの積極的な動きが途切れないか丁寧に確認していくと述べました。
日本銀行・植田総裁:
関税率がどうなるかという点に関する不確実性は若干低下したと思いますけれども、ある程度高い関税がかけられることがほぼ確定的な中で、一気に霧が晴れるかということはなかなかないのかなと。
今回日銀は、2025年度の物価上昇率の見通しを前回の2.2%から2.7%に上方修正しました。
植田総裁は、経済・物価情勢の改善などに応じて、今後の利上げのタイミングを判断していく考えを示しています。