7月30日、ロシアのカムチャツカ半島沖で起きた地震によって静岡県内に出されていた津波注意報は31日午前に解除されました。夏休みシーズンに発表された突然の津波の情報はさまざまな所に影響を及ぼしています。
北村花絵アナウンサー(7月31日午前10時半頃):
静岡市駿河区にあります大浜公園プール上空です。7月リニューアルオープンしたばかりですけれども、津波注意報が今日(31日)も発表されているため、営業を取りやめています。
静岡市用宗海岸海水浴場上空の様子です。海岸に打ちつける波は穏やかに見えます。砂浜には遊泳禁止と書かれた旗が設置されています
7月30日にカムチャツカ半島沖で起きた地震。
気象庁は県内を含む太平洋沿岸に津波警報を発表しました。
JR東海は県内すべての区間で東海道線の運転を見合わせに。
沿岸部の16の市と町が避難指示を発令し、最大で4500人以上が避難所に身を寄せました。
弦間彩華アナウンサー(7月30日午後2時半過ぎ):
沼津市の沼津港上空です。現在20隻ほどの船舶が港にとまっています。また津波警報の発表を受け水門は閉鎖されています
県内では下田港や沼津市など6地点で60センチから20センチの津波を観測。
そして一夜明けた31日午前10時45分。
気象庁 地震火山部管理課
清本真司 地震津波対策企画官:
一部の津波の予報区ですが、これ以上津波が大きくならないと判断し、先程31日10時45分に津波注意報を解除しています
気象庁は県内に発表していた津波注意報を解除しました。
光田有志アナウンサー(7月31日午前11時頃):
日本平山頂に来ています。注意報が解除されて20分ほどが経過しました。貨物船でしょうか今一隻の船が清水港に入港してきます
清水港では注意報の解除を受け津浪からの被害を避けるために沖に出ていた船が次々に戻ってくる様子が確認できました。
入り江を利用して生き物の展示を行っている下田海中水族館では30日、津波警報の発表後、営業中止し来場客を避難誘導したといいます。
下田海中水族館・浅川弘 営業課長:
避難訓練は常にしていて、津波の場合は下田公園の方に避難する。安心安全を優先して従業員も逃げなければならないし、その辺の手順を訓練通りやった
下田港では午前0時過ぎ、60センチの津波が観測されましたが動物や施設への影響はなかったといいます。
31日朝から営業を確認する問い合わせの電話が殺到。
台風の影響で市内の海水浴場が閉鎖されている影響もあってか、多くの観光客が生き物たちとの触れ合いを楽しんでいました。
女の子:
イルカの手がかたくて、エサやりやバイバイするときに手振ってくれて嬉しかった
29日に下田にきた男性:
(30日は)ホテルで子供とテレビを見ておとなしく過ごしていた。今日(水族館に)来られて、子どもに良い思い出ができ良かった
光田有志アナウンサー(7月31日):
午後1時過ぎの用宗海岸です。2時間ほど前までは津波注意報で封されていたが現在は解除されて海水浴を楽しむ人の姿が見られます
用宗海水浴場は注意報が解除され遊泳が可能に。
早速海で遊ぶ人の姿が見られました。
山梨からの男性:
ライフセーバーに聞いたら「大丈夫、解除になった」と言われてでもう楽しんでいる。心配でしたけが来る予定で孫たちも楽しみにしていたのでとりあえず行ってみようと
男性の孫:
(Q.海来れてどう?)たのしい
海水浴客の中にはきのうの警報で対応に追われたという人も。
海に来ていた女性:
避難の迎え(要請)があったので(保育園と児童クラブに)お迎えに行った。1メートルから3メートルに伸びて不安もあって清水区に住んでいるが断水(の心配)もあってお風呂の水も貯めてバタバタして対策していた
用宗海岸沿いでは30日、津波警報の発表を受けて市の職員などが市民や観光客を津波避難施設へ誘導。
周辺の店舗のスタッフも店を閉めて避難しましたが、今後、観光への影響が心配だといいます。
グレイトフルズオーナー・鈴木直人さん:
お客さんが来始めてくれるまで、それなりには時間がかかるかなと。仕方がない、自然のことなので
今村家・臼井光那さん:
このあともまだ地震があるかもしれないので、自分もそうですがお客さんを誘導する準備もしていけたら
気象庁は少なくとも1日程度は同じ状況が続くとしていて、海での作業や海水浴などを行う際は注意するよう呼びかけています。