学歴詐称に揺れる伊東市の田久保眞紀 市長が辞意を翻し、一転して続投を明言したことを受け、一夜明けた8月1日、市役所の職員からは呆れや怒りなど辛辣な声が聞かれました。
伊東市の田久保眞紀 市長は自身の学歴詐称問題をめぐり一度は辞意を明らかにしたものの、7月31日に会見を開き、前言を撤回した上で市長職に留まることを表明しました。
こうした中、一夜明けた8月1日、伊東市役所で取材をすると、ある職員は「実際に聞くとがっかり。本当にこれが伊東市のため、市民のためになるのか疑問でしかない。職員からの信用はない」と呆れ果て、別の職員は「(市役所に)電話が鳴りやまない状態で、市長自身も『申し訳ないと思っている』と言っておきながら、続投すると言ったので口だけではないか。人としてどうなのかと思う。早く辞めてほしい」と話しています。
また、同日の午前中に市役所に寄せられた電話への対応に当たっていたという職員は「市長が31日の記者会見で言っていたような『頑張ってほしい』という声は1つもなかった」と明かしました。
田久保市長は実施には東洋大学を除籍されていたにも関わらず、市の広報誌に「東洋大学法学部卒業」と記したことについて、7月31日の会見で職員に責任をなすりつけるかのような発言をしていたことから、この職員は「正式な手段を取って発行していて、卒業も秘書広報課長が確認を取っており、こちら(職員)に責任があるような言われ方は違うのではないか」と疑問を呈しています。
このほか、昼休み中の職員に話かけると「市長としていかがなものか。辞職すると言っていたので発言通りの行動をしてほしい」といった声や「言っていることが嘘ばかりで、聞いていて今さら何を言っているのかという感じ。一刻も早く辞職されるべき」といった厳しい意見があふれました。