下水道管の緊急点検に導入された県内初の「手法」を「ツイセキ」します。

【五十川裕明記者】
「これはドローンが捉えた映像です。下水道管の中です。あ、水が流れていますね。狭い空間をゆっくりと入っていきました」

狭く暗い場所でも鮮明に亀裂の有無などを撮影できる「高性能ドローン」。
このドローンを使った県内初の下水道の点検が竹原市で行われました。

【五十川裕明記者】
「ドローンが飛んでいますのは、この公園からまっすぐ向かいの銀行の建物にかけた下水道管の中です。車道の下にあるということで振動が起きやすく負荷がかかっているのではということなんです」

埼玉県で発生した道路の陥没事故をきっかけに、設置から30年以上が経った下水道管の緊急点検が全国で実施されています。

今回の下水道管は設置から半世紀が経っています。通常は人が中に入るため30m点検するのに1日かかるということですが、ドローンによって30分ほどで終えることができました。3Dによる解析も可能で、作業員が硫化水素などの有毒ガスを吸い込む危険性もなく、効率性と安全性が一気に飛躍します。

【竹原市下水道課・川平孝高さん】
「(映像の)解像度的には私の中では人が入って見るのと大差・遜色はないかなと感じています。思っていた以上にスムーズにできた」

竹原市下水道課では、今後、ドローン活用の可能性をさらに広げていきたいとしています。

《スタジオ》
【記者の目:五十川裕明】
取材した五十川記者によりますと、県が把握しているだけで30年以上経過した直径2メートル以上の下水道管は少なくとも39キロ分あるということです。

テレビ新広島
テレビ新広島

広島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。