関西電力のグループ会社が去年、大阪市内の工場で起きた油の流出事故をめぐり、消防に虚偽の報告をしていたと発表しました。

関西電力のグループ会社「かんでんエンジニアリング」の福崎工場(大阪市港区)で、去年5月、危険物指定の合成油・1500リットルが配管から漏れる事故が起きました。

「かんでんエンジニアリング」によると、タンクから漏れた危険物指定の合成油について事故を消防に報告する際、執行役員だった事業部長(当時)の判断のもと「指定可燃物が漏れた」と、虚偽の申告をしていたということです。

ことし5月に社内の内部通報窓口に情報が寄せられ、虚偽の報告が発覚しました。

虚偽報告の理由について、社内調査では「設備の停止など、工場の稼働に支障が出ることを懸念し、虚偽の報告をした」との釈明があったということです。

また2020年に、消防に対してオイルが漏れた施設では「指定可燃物のみ製造している」と誤った説明をしていて、これが虚偽報告の背景にもあるということです。

かんでんエンジニアリングは「重大なコンプライアンス違反であり、大変重く受け止めております」とコメントしています。

関西テレビ
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