7月に入ってから新型コロナの感染者数がじわじわと増加しています。
鹿児島県内の現状や夏場特有の注意点などを医療機関に聞きました。
鹿児島市明和にある、ますみクリニックです。
青山浩一院長は新型コロナの感染者数をまとめたメモ帳を見せてくれました。
ますみクリニック・青山浩一院長
「2025年の6月までは1週間あたり1人とか、多くて4人だったが7月に入ってから急に増えてきて、先々週あたりから13人とか、14日の週は19人と増えてきている」
増加しているという新型コロナの感染者数。
県内全体でも定点医療機関での新型コロナの感染者数は6月中旬から徐々に増えていて、データがある直近の1週間で371人となっています。
青山院長は感染者が増えている要因として、夏場ならではのことを指摘します。
青山院長
「暑さが厳しいので、その影響で食欲がなくて体力がない人が多い。エアコンを暑いのでつけているが、エアコンの冷たい風が体に当たると、喉を痛めたり体が冷えたりとかで風邪を引きやすくなっているのでは」
症状にも特徴がうかがえるそうです。
青山院長
「せきとか鼻水とかそんなにひどくない人が多い。呼吸器症状よりも全身的なだるさ」
コロナの感染対策として思い浮かぶのがマスクですが、青山院長はこの暑さの中では無理にマスクをつけない方がいいと話します。
青山院長
「暑い中でマスクをしていると熱がこもってしまうので、マスクをしている人の体力が弱っているのかなと。マスクの表面に色々な菌が繁殖したりするし、マスクを健康な人がこの時期にするのは心配。もちろん自分自身がせき込んでいる時は、他の人に飛沫を飛ばさないためにつけたほうがいい」
今後も厳しい暑さが続く見込みですが、青山院長に元気な体を保つための秘訣を聞きました。
青山院長
「栄養をつけないといけないが、どうしても食欲がなくなってしまうので、具だくさんのみそ汁を食べたりとか、腸内細菌が強くなれば免疫力も上がるので漬物もおすすめ。8月、9月と暑さがまだまだ続くのでまず体力を温存すること。食事や水分をしっかりとって風邪にかからないように、エアコンのあたりすぎに気をつけることが大事」