全国の広い範囲で現在も「警報」が出されている津波に関する情報です。

30日午前8時25分頃、カムチャツカ半島でマグニチュード8.7を観測する地震があり、気象庁は午前9時40分に北海道から和歌山県の太平洋沿岸に津波警報を発表しました。
これまでに岩手県久慈港で130センチ、北海道根室花咲で80センチ、九州でも宮崎港で30センチなど各地で津波を観測しています。
県内に津波警報や注意報は出ていませんが、広い範囲での警報発表を受け、県は平常時の体制を維持しながら情報収集にあたりました。

改めてですが、津波警報や注意報は予想される津波の「高さ」で変わります。
「大津波警報」は津波の高さが高い所で3メートルを超える場合。
今回発表された「津波警報」は1メートル以上3メートル以下、「津波注意報」は20センチ以上1メートル以下となっています。
警報が出された場合、沿岸部や川沿いにいる人は、すぐに高台やビルなど安全な場所に避難、注意報の場合は海岸から離れることが必要です。

Q.佐賀県では過去に津波警報や津波注意報が出たことはあるんでしょうか?
2011年の東日本大震災の際に有明・八代海に初めて警報が、県の北部にも注意報が出されました。このときは、玄海町で20センチの津波を観測しました。
その後、2016年の熊本地震、去年の能登半島地震のときにも注意報が出ています。

そして県は県内に津波が来た場合の浸水の想定を作成しています。
南海トラフの巨大地震や日本海での大規模地震などを想定したものです。
玄界灘沿岸の3つの市町、(唐津市・伊万里市・玄海町)そして有明海沿岸で(佐賀市・小城市・鹿島市・白石町・太良町)最大で2.2メートルから3.5メートルの津波が想定されるということです。

この想定をもとに各市町がハザードマップや避難計画を作成しているということです。
お住まいの地域がどのような想定になっているのか、どこに避難すべきなのか、あらためて確認をお願いします。
そして引き続き津波を伴う地震に注意が必要です。

サガテレビ
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