マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」への移行に伴い、国民健康保険と後期高齢者医療制度の健康保険証が今月末で有効期限を迎えます。
何がどう変わるのか「ツイセキ」します。
去年12月以降、これまでの健康保険証の新規発行が停止され、本格運用が始まった「マイナ保険証」。マイナ保険証への移行に伴い、従来の保険証の有効期限に注意が必要です。
大きく3種類ある保険制度のうち、あす7月31日で有効期限を迎えるのが国民健康保険と、主に75歳以上の人が対象の後期高齢者医療制度の保険証です。
【辰已麗キャスター】
「こんにちは。よろしくお願いします」
※県保険医協会入室
何がどう変わるのか県内の医師・歯科医師でつくる団体「県保険医協会」に聞きました。
【県保険医協会・堂垣内あづさ 事務局長】
「後期高齢者の方には資格確認書が自動的に送られてくる。国保の加入者についてはマイナ保険証を持っていない人には資格確認書が送られくる。そういうことを理解してもらえればと思います」
国民健康保険、後期高齢者医療制度ともに、マイナ保険証をもっていなくても交付された「資格確認書」で今までの保険証と同じように使うことができます。
県内のマイナ保険証の利用率は5月時点で32.18%。
医療機関や薬局で特定健診の結果や処方された薬の履歴がわかるようになるなどのメリットがありますが、まだまだ浸透しているとは言えない状況です。
【県保険医協会・堂垣内あづさ 事務局長】
「(県内の)医療機関の中でも大きくメリットを感じる声が大半にはなってきていないので、制度の中身、システムの中身がさらに充実されるということでなければ、今の状況はあまり変わらないのではと思っています」
広島市の「たにクリニック」は70代以上の患者が半分以上を占め、従来の保険証を使っている人がおよそ7割います。
8月1日以降、新たな混乱が起きないか心配しています。
【たにクリニック・谷充理 院長】
「ちょっとこちらもまだ不安なところではあります。資格確認書をもってもらえれば今まで通り受診していただけるので特に問題はないかと思いますけど、マイナ保険証を使ったことないけど使ってみるわと言ったときに、少し説明に時間がかかるかもしれません」
仮に、期限切れの保険証を持参しても国は暫定措置として10割負担を求めないことも医療機関に周知していて、すぐに保険診療を受けられなくなる心配はなさそうです。