この先1週間も一部曇りの日はあるものの晴れマークが並び、まとまった雨が降る見通しは立っていません。こうした深刻な雨不足で、コメ農家からは悲鳴が上がっています。
コメ農家 小野寺昭さん
「赤いところがある。枯れあがってきている状況」
栗原市若柳の小野寺昭さん(76)。50年以上コメ作りに取り組んできましたが…。
コメ農家 小野寺昭さん
Q.今までこれほどの水不足は
「ないね」
稲の生育で重要な時期とされる出穂期を、来週にも迎えようとしている中、用水路には水が流れていません。さらに…。
コメ農家 小野寺昭さん
「白くなって乾燥している」
田んぼの土は乾き、ひび割れています。例年は70パーセント以上ある栗駒ダムの貯水率が、雨不足で20パーセント台と大幅に低下し、取水制限がかけられているのです。また、高温障害の予兆も出始めています。
コメ農家 小野寺昭さん
「葉先が丸っこくなってきて、裏が赤くなってきている」
“コメ騒動”を受け、増産に乗り出した中での高温と雨不足…。
コメ農家 小野寺昭さん
「高温障害があれば一等米じゃなくて二等米あるいは等外。格付けが下がるから直接収入にも響いてくる。温暖化で来年以降もどうなるか分からない。稲作これからどうなるんだべ、という心配・懸念はある」
こうした状況を受け、宮城県は8月1日から、高温対策の方法などを紹介する、営農相談窓口を、各地方振興事務所などに設置するということです。