カムチャツカ半島沖の地震による津波注意報の解除から一夜明け、宮城県気仙沼市ではカキの養殖いかだの復旧作業が始まりました。
8月1日朝の気仙沼市、上空からの映像です。海上に整然と並んでいたはずのカキの養殖いかだが、津波によって航路にまで流されていました。
カメラマンリポート
「津波被害の復旧作業でしょうか、養殖施設の周りには多くの漁船が見られます」
記者リポート
「漁場を近くから見てみますと、養殖いかだが重なってしまっている様子が確認できます」
気仙沼市大島では、津波によって流されたいかだが重なり合い、海中のロープが絡まる被害が出ています。
1日朝はロープを切断したり漁船で引くなどして、いかだを移動させる作業が行われました。
こちらの地区では130台ほどある養殖いかだのうち、約120台が被害を受け、最大で500メートルほど流されたということです。
今シーズンの収穫量は少なくとも1割ほど落ち込むと見られ、来シーズンのカキの生育にも影響が出るおそれがあるということです。
ヤマヨ水産 小松武社長
「今は被害があった直後で落ち込むことが多いが。復旧作業をがんばりたい」
復旧には少なくとも2カ月ほどかかるということです。