岡山県では今シーズン初めて熱中症警戒アラートが発表されました。その理由と今後、注意することは。光岡香洋気象予報士の解説です。
熱中症警戒アラート(の発表)が岡山県で2024年よりも遅れたのは、7月の雨の少なさが一つの原因となっています。そして、熱中症警戒アラートですが、県内のいずれかの地点で、暑さ指数が33を達すると予想された時に発表されます。
それでは、この暑さ指数とは何なのか、見ていきましょう。
熱中症の危険度を評価するための指標です。気温の他、湿気、そして地面や建物からの熱「輻射熱」も含まれます。気温は、割合では1、湿気は7、輻射熱は2と、湿気の割合が非常に多くなっています。湿気が多いと汗が蒸発しづらく、熱中症のリスクが高まるからです。
そして、2025年は異例の早さで梅雨明けとなりました。
太平洋高気圧が平年よりも張り出しが強く、6月の中旬頃から晴れた日が多くなりました。その影響で雨の日が少なくなったんですね。
7月の湿度を見ていきたいと思います。7月の最小湿度の平均です。2024年は60%、そして2025年は50%と、2025年の方が低いのがわかります。
この湿度で暑さ指数33まで行こうとしたら、気温はどうなるのか見ていきます。
60%だと36度、50%だと38度となります。この38度予想があまりなかったため、岡山県では熱中症警戒アラートが発表されなかったんですね。ただ、この先はこの38度を超えるような危険な暑さとなる日が多くなっていきそうです。
では、あす(30日)の暑さ指数、見ていきたいと思います。
真庭市久世、岡山・奈義町、そして香川・綾川町では33の熱中症警戒アラートの基準になります。そのためあすは岡山県、香川県ともに熱中症警戒アラートが発表されました。
それでは、あさって(31日)も見ていきます。31日(木)は引き続き真庭市久世や奈義町、そして和気町でも33、綾川町でも引き続き33と、非常に危険な暑さが続いていきます。
6月中旬から異例の暑さとなっています。暑さで疲れていると思います。引き続き熱中症対策、最大限にするようにしてください。