続投に理解を求めるも、日に日に強まる石破首相の退陣論。
自民党は29日の役員会で、近く両院議員総会を開くことを確認しました。

石破首相:
ご説明は丁寧に、真摯(しんし)にしていくという他ない。逃げずにご説明するということに尽きる。

重要事項を決定できる場で、“石破降ろし”の動きは加速していくのでしょうか。

石破首相(28日):
皆さま方の多くのご意見を承る場としたいと考えております

冒頭のみ撮影が許された、28日の両院議員懇談会。

FNNは、非公開で行われた懇談会の音声を入手。
4時間半にわたるやり取りの全容が明らかになりました。

懇談会のやり取り:
参議院選挙でも過半数を失ったということで、なんらかのけじめは必要。この体制では今後も難しいのではないか。

懇談会のやり取り:
組織のトップとして責任の取り方をしっかりと考えてほしい。さもなくば、自民党は国民から完全に見放される

発言したのは、元大臣や総裁の座を狙う議員をはじめ、約60人。
その多くが石破首相に辞任を求める声でした。

懇談会のやり取り:
今回の参院選も(去年の)衆院選もこれだけ負けたのだから、責任をしっかり総裁として取っていただく。そこからすべてが始まる。

懇談会のやり取り:
最高責任者が辞めないのであれば民意に反する。総理には、できればこの場でも辞意表明を、時期は別としていただければ。

懇談会のやり取り:
8月末とは言わずに、政治空白を作らないためには即座に辞任をすればいい話。ぐだぐだ足の引っ張り合いをしているように見えるのは、自ら降りないからです。

懇談会のやり取り:
ぜひ早めにけじめをつけてほしい。けじめというのは辞任。やめていただく。再スタートを早めに切らせてほしい。そうしないと自民党が溶けてなくなると思う。

さらに大敗した参院選を振り返り、涙声で党内の改革を訴える議員も。

懇談会のやり取り:
一緒に働きたかった方々が多く、今回の選挙で落選してしまった。本当に残念に思う。党が抜本的に変わっていかなければいけない。

また、参院選の大敗を受けて「民意は、石破自民党にNOと明確に示されたのに、民意を無視し、責任を取らずにその職に固執するのは どうかと思う。一定数の信頼を失ったリーダーの下で改革はできない」といった恨み節も。

一方で、「先日決まったトランプ関税15%合意を着実に履行すること。それができるのは 石破首相しかいないと思っています」「総理!誰がなんと言ってもあなたが自民党総裁、内閣総理大臣ですから。いま『辞めろ』なんて言うだけでも国益に反すると思っています」と、石破首相を擁護する議員もいました。