「三田市のコメはまずい」などと発言した新潟・上越市の中川幹太市長。
中川市長の前に運ばれてきたお茶わんに入っていたのは三田米です。
ひと口、さらに、もうひと口。
時折、漬物やお茶を口にしながらひと言も発することなく完食していました。
「まずい」と言った三田米の味を聞かれると…。
上越市・中川幹太市長：
もちもち感があって、本当においしかったと思っています。
発端は、中川市長が7月初めに中学・高校時代を過ごした兵庫・三田市について、「食べるコメはまずい。酒はおいしい」などと発言したことです。
三田市の田村克也市長が抗議文を送り、中川市長が謝罪する事態になりました。
上越市・中川幹太市長：
軽率で極めて不適切な発言だったと猛省しています。
中川市長は関係者へのおわびが最優先事項としましたが、「まだ受けられない」と拒否されます。
そして会見から20日たった29日。
ようやく謝罪の場を設けることが許されたのです。
最初に田村市長を訪れ…。
上越市・中川幹太市長：
非常に不快でご心痛おかけしたこと、改めて深くおわび申し上げます。申し訳ありませんでした。
次に地元の稲作農家と面会。
上越市・中川幹太市長：
皆さんに非常に不快な思いをさせて本当に申し訳なかったと反省しております。
三田市の農家：
（発言は）やっぱり僕らとしては「ちょっと気ぃ悪いな」ということやった。一生懸命米作りしているところを納得いただければうれしい。
その後は生産現場を視察。
そして、農家の人たちが集まった場で…。
上越市・中川幹太市長：
皆さんの積み重ねの中で作り上げられてきたもの、それを踏みにじるような発言をして非常に軽率で不見識でご迷惑な発言だったと改めて思っており、改めて深くおわびを申し上げます。
農業関係者からは「三田のコメはまずい」発言に対して、「（三田米の）『値段が安くなったらどうしてくれるんだ』『売れなくなったら上越市は責任を取ってくれるのか』など不安の声を聞いている」といった声が上がりました。
厳しい声を聞いた上で試食した中川市長は、三田米をアピールするイベントの開催を提案しました。
上越市・中川幹太市長：
ご心痛おかけしましたことについて、改めておわび申し上げます。ありが…、申し訳ありませんでした。猛省しております。
今回の「コメまずい」発言で市議会から辞職の申し入れを突き付けられている中川市長。
今回の謝罪行脚が信頼回復につながるのでしょうか。
