連日のうだるような暑さで旬の野菜にも影響が出ています。
29日も東北から九州にかけて高気圧に覆われ気温は午前中から急上昇しました。

2025年、最高気温に並ぶ39.9度となったのは群馬・桐生市です。
午後4時の桐生駅前では温度計が38度を超えていました。
駅前のミストは暑さのためか利用する人がいません。

熱中症警戒アラートが2025年最多の37都府県に発表され、猛暑日は全国で321地点とこちらは過去最多となりました。

東京都心も2025年一番の暑さとなる36.4度を記録しました。
2025年最高の36度を超えた東京都心では肌が焼けるような日差しが照り付けています。

猛暑に追い打ちをかけるかのような水不足も深刻です。
宮城・大崎市の鳴子ダムでは29日午前の時点で貯水率が0%に。
ダムの底とみられる場所が現れ職員がボートで調査する場面もありました。

雨の恵みを待つのは畑の作物も同じです。
こちら、私の背丈よりもはるかに高いトウモロコシがたくさん育っています。

38.6度を記録した茨城・古河市。
旬を迎えた夏の野菜トウモロコシに暑さと水不足で異変が起きているといいます。

株式会社鈴木農園・鈴木弘晃さん:
すごくきれいなトウモロコシに見えるがちょっと剥いてみるとわかりますかね。粒がしぼんでいたりとか色が変色しちゃったり

連日の暑さと雨が少なかった影響でトウモロコシの実がしわしわに。
通常は2Lサイズで収穫していますが成長を待っていると暑さで、しおれてしまうため2025年は収穫を1週間早めひとサイズ小さい状態で収穫しているといいます。

株式会社鈴木農園・鈴木弘晃さん:
Lサイズは価格も落ちちゃうので厳しいところではあるんですがしなびて出せないよりはいいのかなというところで我慢してとっている。

都内のスーパーでも小ぶりのトウモロコシの入荷が多いといいます。

アキダイ・秋葉弘道社長:
基本的に今年は小さめが多い。大きい物を選ぶとしなびているリスクが非常に上がる。これだけ異常な高温だとみんなダメになって、ぱっと出てぱっと終わる状況。同じ日に入ったトウモロコシでこれだけ違う。畑によって違うんでしょうね。

同じ日に入荷しても中には、しおれ気味のものも。
1カ月ほど前までは100円で販売していましたが今では2割ほど価格が上がっているといいます。

街の人は「100円超えちゃうとちょっと高いなというイメージ」「どこに行ってもこれよりは安くならないという感じで諦めて買うしかない」と話しました。

こうした暑さの影響は秋に収穫を迎えるフルーツにも影響が出始めています。

アグリわこう・大島佳史さん:
こんな感じで干しぶどう。本当はこんな実にならないといけないけどこんな感じで干した感じ。

シャインマスカットや巨峰の実がしわしわの干しブドウ状態。
こちらも暑さと雨不足の影響といいます。

アグリわこう・大島佳史さん:
ここにあった実をみんな取っていくのでだんだん(房が)小さくなっていく。高いのできれいな物を作りたいけど房では売れないのでカップに入れてという形になる。

手塩にかけて育てた農作物が受ける猛暑の影響。
30日も、西日本を中心に災害級の暑さとなる予想で関東も体温並みの気温となることから熱中症に警戒が必要です。