福井市春山の合成繊維卸売りの「福井山下繊維」が福井地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことが分かりました。
民間の調査会社・帝国データバンクによりますと、同社は1981年に設立された合成繊維の卸売業者で、服飾用の合成繊維を得意商材に、カーテンや資材用の繊維も取り扱っていました。
1993年11月期には年間約4億8000万円の売り上げを計上していましたが、リーマンショックや東日本大震災後の買い控え、海外製品の流入などにより業況は悪化。債務の繰り延べなどをしながら事業を継続していましたが、代表が高齢で後継者もおらず、先行きが見通せないことから事業の継続を断念、今回の措置となりました。
負債は、債権者4人に対し約4400万円です。
